1 :2020/01/29(水) 17:18:50
急速に感染が広がる新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり、インターネット上では
誤った情報や真偽が不確かな情報が飛び交っている。「患者が逃げた」などと不安をあおるような誤情報もあり、
専門家は「確認が取れない情報は安易に広げないでほしい」と注意を促している。
《(中国・上海の)虹橋(ホンチャオ)空港で隔離された人の搬送》。騒動後、
カートに乗せられた人の様子を写した動画が23日ごろから、こうした短文とともにアップされた。
虹橋空港では、そうした搬送例はなかったが、その後も動画は拡散。《別の空港だった》
《(コロナウイルスとは関係のない)単なる芸能人の移動だった》などとする情報も加わり、混乱に拍車をかけた。
23日夜には、武漢からの発熱症状のある乗客が関西国際空港の
検疫検査を振り切って逃げた−とする嘘が広まり、空港側が火消しに回る騒動もあった。
誤情報は、主に中国国内で大量に出回り、日本語に翻訳されて拡散されるケースが目立つ。
《バナナを食べると感染する》《イチゴを食べると予防になる》《北京市内が封鎖された》。予防や感染拡大に関する誤情報も飛び交う。
上海に住む日本人女性(32)は「恐怖心や面白半分で拡散されているものもあるとみられ、何が本当か分からない」と訴える。
ネット上の誤情報は、これまでに災害時にも問題になった。東日本大震災(平成23年)では
「外国人による犯罪が横行している」との誤情報が流れ、熊本地震(28年)の際は
「動物園からライオンが逃げた」といった虚偽の投稿もあった。
ネットメディアに詳しい法政大の藤代裕之准教授は「情報を取っても、すぐに信じず、
いくつかの情報を見るなどして確認する必要がある。また、安易にシェアして
自分がデマの発信者にならないようにすることも大事だ」と話している。
https://www.sankei.com/life/news/200127/lif2001270041-n1.html