1 :2020/01/08(水) 13:14:22.10 ID:FbfWlvwR9.net
2020年01月08日
J-WAVEで放送中の番組『RADIO SAKAMOTO』(ナビゲーター:坂本龍一)。1月5日(日)の放送では、ゲストにウーマンラッシュアワー・村本大輔が登場してトークを繰り広げた。
中略
坂本は、社会的な出来事や時事ネタを取り入れた漫才は、日本では1950年代から70年代に活躍をした漫才コンビ、コロムビア・トップ・ライトしか記憶にないと話したうえで、日本とアメリカのお笑いの違いについて語った。
坂本:現在アメリカはトランプ大統領ですが、まれに見るルール破りの大統領です。就任する前から深夜のお笑い枠で、各局が徹底的に(トランプを)やっつけるんですよ。現職の大統領になっても全然止まらずに、おちょくりまくる。全然日本と土壌が違うんですよね。だからそのなかで、村本さんがひとり、そういった問題を取り上げているというのは、ものすごく僕はうれしくて。
村本:不思議なものですね。僕は『THE MANZAI』という漫才の番組で、たとえば朝鮮学校や沖縄の辺野古、ああいったことを(ネタに)入れるだけで、お客さんは笑っているのに、なぜか終わったあとに、いろいろな芸人たちから「あれ怒られたの?」「よく放送したね」とよく言われるんです。あるものを「ある」と言っているだけで、なぜそれが怒られるのかがわからない。「ない」ことを言うんだったらわかるんですが、ただの1つの方向から見た事実じゃないですか。周りの芸人が「大丈夫?」と言ってくることへの違和感のほうが強くて。ルールブックがあって「この言葉を使っちゃいけませんよ」の一覧に、朝鮮学校とかが入っていたらわかりますけど。
坂本:みんな自主規制なんです。基準がわからない。
村本:みんなが時速60キロで走っているから、70キロを出した瞬間に「70キロ!」って言うけど、別にどこにも道路標識はない。
坂本:違反ではない。実際には、そういう時事ネタを取り上げるときも、お客さんは笑ってますよね?
村本:笑ってます。
村本の芸に対し、「笑えない」と判断する観客もいる。村本はどう感じるのか。
村本:「笑えない」って言っている人のことが見えて、スケッチができて「こういう人なんだな」というのを勝手に想像するのが面白いです。
坂本:引いちゃう人とか笑えない人は「そういう人なんだな」という、リトマス試験紙のような感じにもなりますね。
村本:原発のネタをやりまして、もちろんウケたんですが……ネタのあとに年配の男性からの「あんな芸人を出すな」というクレームがありました。全く違うときには、おじいさんが事務所に来て「アイツを絶対に守ってやれ!」みたいなことを言われました。
坂本:面白いね。
村本:すごく両極端で、自分自身がいつのまにか、原発みたいな存在になってて「アイツをなくせ」「必要だ」みたいな、そういう現象が面白いですね。
番組の後半ではメディア・アクティビストの津田大介が登場。坂本とのトークを展開しているので、radikoでぜひチェックをしてほしい。