1 :2019/12/26(木) 21:34:01.63 ID:9cgZNQGL9.net
ベトナム人の元技能実習生はそう話しました。年々増加する技能実習生の失踪。ことしも過去最悪を更新した去年並みのペースで増えています。希望を持って来日したはずの若者たちはなぜ失踪するのか。今、どうしているのか。当事者たちに話を聞きました。(社会部記者 森永竜介)
■礼儀正しいベトナム人男性 語り始めたのは…
12月初め、失踪したベトナム人の元技能実習生が南関東にいると聞いて会いに行きました。
週末の夜、待ち合わせ場所のファミリーレストランにオレンジ色のダウンジャケットを着て現れたズンさん(仮名 30代)。
礼儀正しくあいさつをして、店の入り口のドアを開けてくれました。
在留カードにはよく似た顔写真と、在留資格・技能実習の文字。
ほかに身元を確認できるものは何も持っていませんでした。
なぜ実習先から逃げ出したのか。聞くと、おびえたような小さな声で話し始めました。
ズンさん
「社長は怒るといつも私たちの目の前で1人の日本人の同僚を殴ってののしりました。私たちが『仕事が大変で給料も少ない』と訴えた時も、その同僚と一緒に呼ばれ、彼を殴りました。私たちを直接殴らなかったのは、実習生の受け入れに当たっている監理団体に連絡されるのを避けるため。精神的な脅しです。今思い出しても恐ろしい。いつか同じ目に遭うのではないかと恐怖を感じていました」
劣悪な住環境・重労働…そして我慢の限界が
ズンさんが来日したのは去年の夏。
日本でとび職の技術を学びたいという夢がありました。
しかし、その夢はすぐに打ち砕かれます。
実習先は都内の建設会社。
まず驚いたのが社員寮として与えられた部屋でした。実習生3人ともう1人、あの殴られていた日本人と4人で同居させられ、「夜はぎゅうぎゅう詰めで寝た」とズンさんは言いました。
さらに仕事では、合わせて60キロもある機材を毎回走って運ばされたり、古い工具が壊れたら自腹で買い替えさせられたり。
月給は契約では11万7000円。
そこから家賃や社会保険料が引かれ、さらに仕事が無いときは強制的に休みにさせられ、給料が減らされることもあったと言います。
そうした中、耐えられない出来事が起きます。
殴られていた日本人のヘルメットにベトナム語で「しもべ」や「下僕」を意味することばが紙に印刷して貼り付けてあったのです。
ズンさん
「ベトナムでは口に出すのもはばかられるようなひどいことばです。恐らく誰かが私たち実習生にも分かるようにインターネットで調べてああいうことをしたのだと思いますが、かわいそうでしかたがありませんでした」
■「逃げよう」来日わずか5か月の決断
この話をしたとき、ズンさんは少し涙ぐんでいるように見えました。
そうした状況を日本の監理団体に伝え、なんとか改善するようお願いしましたが、何も対応してくれなかったと言います。
ズンさんたちは後日、こっそりとヘルメットの紙を外しました。
そしてもう1人の実習生と一緒に逃げることを決意。
来日してわずか5か月。
仕事が正月休みに入った頃のことでした。
■直ちに強制送還ではないが
活動場所が定められている技能実習生は、失踪すれば不法在留になってしまうはずです。
今後、法的にどういう扱いになるのか。
出入国在留管理庁に問い合わせたところ、「直ちに不法滞在者として強制送還の手続きを取るわけではない」という回答がありました。
以下ソース先で
2019年12月25日 17時54分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191225/k10012228011000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002