1 :2019/08/14(水) 21:54:48.58 ID:PpZkODkp9.net
愛知県で開かれている国際芸術祭の展示が、開幕から3日で中止された問題。行政がそう決断した理由が「電凸(でんとつ)」と呼ばれる抗議活動でした。そもそも「電凸」とは何なのか調べてみました。
「電凸」は、今から15年ほど前にネット上で生まれたとされる言葉で、「電話突撃」というのがその語源だそうです。
もとは、一般市民や個人が行政機関や企業、マスコミなどに電話で見解を問いただす行為で、それ自体は、何らとがめられるものではありません。電話でなくメールを使うこともあります。
しかし、最近、この「電凸」のマニュアルがネット上で共有され、標的とする相手に執ように抗議することで、業務や催しが中止されるケースがここ数年、相次いでいます。
今回の『あいちトリエンナーレ』の『表現の不自由展・その後』は、まさにその一例でした。
問題とされた少女像の撤去などを求める抗議の電話やメールがわずか2日間でおよそ1400件殺到。中には、職員の名前を聞き出して、ネット上に公開された事案まで起きました。
実行委員会は電話回線や職員を増やして対応しましたが、抗議の電話は県庁や協賛企業などにも及んだといいます。
今回「電凸」に対応した職員たちの声です。
「抗議電話には意見を聞く姿勢で臨んだが応対に忙殺されてしまった」、「一日中、電話が鳴り止まなかった。おまえは誰だ、名を名乗れという要望が多かった」、「職員の対応能力を超えてしまった。もう無理だ、あす以降も地獄の日々が待っていると思った」、「テロ予告や脅迫ともとれるような抗議もあった」
こうした事態をうけて愛知県の大村知事は安全が保障できないなどとして、開幕からわずか3日での展示の中止を決めました。
芸術祭の芸術監督を務める津田大介さんは「自治体は電話番号やメールアドレスがオープンになっていて、その連絡先も多い。公務員の場合、きちんと対応せざるをえない」と話しています。
一方で、今回は少女像を「大至急撤去しなければガソリン携行缶を持ってお邪魔する」と脅迫するファックスを送った男が警察に逮捕されるなど、行き過ぎた「電凸」は、取締りの対象となることも明らかになりました。
今回の問題をきっかけに、改めてクローズアップされた「電凸」。私たちはその影響や広がり、当事者の声をさらに取材し、みなさんと考えたいと思います。
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/newspost/
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2019年8月14日 21時27分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190814/k10012035501000.html