1 :2019/05/27(月) 07:20:17.09 ID:H3KoZ4cQ9.net
JR福崎駅(兵庫県福崎町)近くの「福ふく温泉」。ひとっ風呂浴びた後の出入り口で「雪女」に出会った。ベンチの中央で正座を崩し、やや体を傾けている。アイスキャンデー「ガリガリ君」のように青白い体に冷気を感じつつ、隣のベンチに目を移すと、傍らに「透明人間」の立て札がある。
同町は近年、町内各地に「妖怪ベンチ」を設置している。雪女に続く新作なのか。立て札には「愚か者には見えない透明人間 あなたには見えますか?」。挑発に乗り、虚空を見つめて10秒。だが、木材の木目があるだけだった。
諦めて座る。思えば幼い頃、投手と捕手と打者しかいない野球で、いつも塁上の走者を担ってくれたのがアイツ。そう、塁に人がいることにする「透明ランナー」だ。懐かしんでいると、隣でアイツがほほ笑んでいるように思えた。
透明人間が座っているらしいベンチ=福崎町福田
神戸新聞NEXT 2019/5/26 05:30
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201905/0012365667.shtml